仙台市青葉区にある「八幡地区まちづくり協議会」のサイトです。

「八幡地区個性ある地域づくり計画」−歴史を個性としてはぐくむまちづくり−
実践プラン

1. 歴史を大切にしたまちづくり(History)

「歴史・文化の散歩道」による地域のアピール

  • 国宝大崎八幡宮をはじめ、広瀬川、三居沢、龍宝寺、四ツ谷用水などの町並みや歴史資源を「八幡〜北山などお寺巡りコース」「四ッ谷用水コース」などにルート化し、「歴史・文化の散歩道」として、住民、行政及び関係機関が協力してPRします。
  • ホームページを活用して、市民に対する地域のアピールを行います。

四ツ谷用水の復活とポケット広場整備

  • 「歴史・文化の散歩道」として、四ッ谷用水の一部開渠化(かいきょか:上部にふたのない水路に戻すこと)による再生を図るとともに、八幡宮、四ッ谷用水、地域の神社仏閣の境内、道路などの公共空間に、スポット的にお休み所、べンチ等を整備します。

街並み建物等の景観保存と街並みの基準づくり

  • 八幡町らしい街並みイメージを維持していくため、門前町を意識した街並み景観ルールを住民が提案し、建物等の保存・維持を行っていく仕組みをつくり出します。

天賞酒造等を活用した市民博物館・資料館の設置

  • 天賞酒造、庄子屋醤油店などの歴史ある建物・庭園・資料、また、天江富弥氏などの地元が生んだ著名人の資料などを収集、展示し、八幡地区の歴史を後世に伝えるとともに、地域のサロンにもなる施設を設置します。

2.活気ある門前町の商店街づくり(Shopping)

「市」などの開催と「食」のまちづくり

  • 東京の巣鴨のとげ抜き地蔵通商店街のような市内や近隣からも魅力的なまちにするため、門前町を前面に出し、活きの良い生鮮食品や参拝のあと利用できるお茶やお菓子の店、お土産屋などをまちの駅のように揃え、女子高生や観光客、参拝客が集まりたくなるような店づくりを行います。

広域交流による空き店舗活用事業

  • 歴史的につながりのある大崎地方や地理的につながりのある大倉地区や隣県の山形県などの他地域との人とものの広域交流により、空き店舗等を利用した新鮮な産直生鮮産品などの供給など、地域相互にメリットがあり、人の賑わいをつくりだす事業として、「ほおずき・朝顔市」、「骨董市」、「生鮮野菜市」などを実施します。
  • このとき、地元店舗の参加と地区内外の人材のサポートが必要になるため、地域連携の仕組みをつくります。

地域サービスを工夫する商店街づくり

  • 高齢者向けの配達サービス、傘の貸し出しなどの、地域のよき伝統である生活に密着したサービスを復活再生し、時間と手間はかかっても、質のよいものを売る店舗や飲食店を増やしていきます。

共同駐車場づくり

  • 外からの人を呼び、商店街に人が流れるきっかけにするため、県道31号(旧国道48号)沿いにも八幡宮等の駐車場を共同で確保します。

便利な交通手段の整備

  • 川内方面との連絡を高める るーぷる仙台の活用や120円パッ区、コミュニティバス及び市電の復活などを働きかけ、八幡地区内外の人の交流を促進します。
  • また、都市計画道路「川内芋沢線」の早期推進により、地区内の交通緩和を図ります。

3.話し合いと交流が活発なまちづくり(Communication)

大崎八幡宮の祭事を生かす交流活性化

  • 町内会を通じて東北福祉大、女子高、小中学校、保育園等に働きかけ、大崎八幡宮の修復事業記念祭事などを活用する祭事実行委員会などを構成し、ワークショップなどを通じたアイディアの提供や、祭事への直接の参加を求めていきます。

地域活動ボランティアの育成

  • 大学のサークル、社会福祉協議会等と連携して、若い人、住民が興味を持つイベントを企画し、長い時間をかけて信頼関係とボランティア精神を育てていきます。

新旧住民が参加できる仕組みづくり

  • 新しく建設されたマンションに移り住んできた住民と以前から住んでいる住民も一緒になって交流できるよう、アパートを建てるときに建築主又は管理者に地域における自治活動に積極的に参加するよう働きかけるとともに、史跡や街並み、隠れたスポットを生かした地区内ウォークラリーなどを定期的に開催して交流の機会を増やします。

集会施設、遊び場の確保

  • 世代間交流を活発にするため、コミュニティセンターなどの公共施設に限らず、喫茶店などを活用して、子どもと老人のふれあいの場、若い人と地域住民が交流できる場としての集会施設の確保に努めます。
  • また、街角の子ども達の遊びの空間づくりを住民参加で行います。

☆そこでは、毎月「市」が開かれたり、スポーツ施設的なものが併設されたり、若い母親が相談に訪れることができるようにし、子育て支援の拠点となるようにします。

4.安心して暮らせるまちづくり(Safety)

声がけ運動等の実施

  • 地域のつながりを生み出すよう住民同士、商店会の声がけ運動を行うとともに、学校敷地等を活用して、住民主体の清掃活動、花壇づくりを実施します。

☆子供たちと一緒にこういった活動を行うことにより、地域の防犯性を高め、商店の後継者を育成することにもつながるようにします。

安全安心のまちづくり

  • 町内会やPTA単位で、まちの防犯診断などを行うことにより、危険箇所マップ(どこ、なぜ)を住民の手で作成するとともに、その中から、街路灯の数、照度を上げる改善策などを実施します。

狭い道路の歩きやすさの改善

  • 坂道が多く、高齢者には歩きにくいので、車を規制して道路を広く使えるように、また、街角のポケットパークなど休憩所や緑を設けるなど、人のための道路づくりをします。特に、土橋通りは、車が多く危険性が高いので、一方通行等の可能性を検討するなど、危険性の改善に努めます。
  • 路上の電力線、電話線については極力地下埋設化を働きかけます。

主要な実践プランの一覧

主題 実践項目 実施主体 実施方法
1.歴史を大切にしたまち
散策ルート設定とマップ作成 町内会 住民によるルート設定、各種助成制度を活用したマップ作成する。⇒「杜の散歩道」
四ツ谷用水の一部復活・活用 行政+住民 行政と住民の勉強会を通じ検討していく。
ポケット広場の設置と整備 行政+住民 散策ルートの整備の一環として、整備の可能性や地元の自主管理を検討し、推進する。
建物等の保存と街並みの基準づくり 町内会 町内会を中心に街並み形成ルールを検討し、住民から行政に提案する。
市民博物館、資料館の設置 行政+住民 天賞酒造建物などを活かし、市民博物館・資料館と地域活動拠点を兼ねる施設の設置について行政に提案する。⇒「八幡杜の館」
2.活気ある門前町の商店街
広域交流による空き店舗の活用 商店会+町内会 コンセプトショップ事業として、空き店舗を利用して、大崎地方などとの連携を図り、新鮮な産直生鮮産品などを供給する。
共同駐車場づくり 商店会 八幡宮等の駐車場を国道側に商店会が共同で確保する。
便利な交通手段の整備 行政 国道48号を利用した、人の流動を促進する公共交通を創出する。
3.話合いと交流が活発なまち
大崎八幡宮祭事を生かした交流活性化 商店会+町内会 人と物の交流を促す祭事実行委員会の結成と若者、高校生等への参加呼びかけをする。⇒どんとロード八幡雀踊りフェスタ
地域ボランティアの育成 社会福祉協議会など 東北福祉大などとの連携を図り、若い人が参加できるイベント、ボランティア活動の機会を創出する。
地域活動拠点の整備 町内会+行政 コミュニティセンターなどの公共施設に限らず喫茶店など、人が集まれる場所の確保に努め
4.安心して暮らせるまち
声がけ運動 町内会 地域内の交流を深めるため、町内会やPTA単位で呼びかけていていく。
防犯診断とマップ作成 町内会防犯協会 仙台市の関連事業などと連携する。
街路灯の改善 行政+町内会 防犯診断を行い、必要な箇所の街路灯の数、照度を上げる改善を行う。⇒順次改善中
歩きやすい道路への改善 町内会、行政 土橋通りの一方通行等の可能性を検討するなど、危険性の改善に努める。
電線の地下埋設化 行政、電力会社等 安心して歩きやすい道路づくりのため、電柱等の整理、埋設化を働きかける。